戦略研究第一章その八 - 煩悩戦略研究所

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　ソレイマダ戦ワズシレテ廟算（ビョウサン）勝ツ者ハ、算ヲ得ルコト多ケレバナリ。イマダ戦ワズシテ廟算勝タザル者ハ、算ヲ得ルコト少ナケレバナリ。算多キハ勝チ、算少ナキハ勝タズ。而（シカ）ルヲイワンヤ算ナキニ於イテヤ。吾、コレヲ以ッテコレヲ観レバ、勝負見（アラ）ワル。

　戦い前の作戦会議で勝利の見通しがたつのは、勝利するための条件がととのっているからである。逆に見通しがたたないのは条件がととのっていないからである。
　条件がととのっていれば勝ち、ととのっていなければ敗れる。勝利する条件がまったくなかったら、まるで問題にならない。
　この観点から、勝敗は戦わずして明らかとなる。

　勝算がなければ戦わない。
「負けないこと」が孫子の兵法の基本。
勝算のない滅びるための戦ほど無駄でおろかななものはない。と孫子は説く。

ビジネスでも日々の生活においても「今日生き延びれば明日も生きられる」のである。

戦略　研究　第一章、始計篇　「終」

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