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戦略研究第六章そのニ - 煩悩戦略研究所

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戦略研究第六章そのニ

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虚実篇のニは「守らざる所を攻める」


 ソノ趨(オモム)カザル所ニ出(イ)デ、ソノ意(オモ)ワザル所に趨ク。行クコト千里ニシテ労セザルハ、無人ノ地ヲ行ケバナリ。攻メテ必ズ取ルハ、ソノ守ラザル所ヲ攻ムレバナリ。守リテ必ズ固キハ、ソノ攻メザル所ヲ守レバナリ。故ニ善ク攻ムル者ニハ、敵、ソノ守ル所ヲ知ラズ。善ク守ル者ニハ、敵 ソノ攻ムル所ヲ知ラズ。微(ビ)ナルカナ微ナルカナ、無形ニ至ル。神ナルカナ神ナルカナ、無声ニ至ル。故ニヨク敵ノ司命(シメイ)タリ。

 敵が救援軍を送れないところに進撃し、敵の思いもよらぬ方面に撃って出る。
千里も行軍して疲労しないのは、敵のいないところを進むからである。攻撃して必ず成功するのは、敵の守っていないところを攻めるからでである。守備に回って必ず守り抜くのは、敵の攻めてこないところを守っているからである。
 したがって、攻撃の巧みな者にかかると、敵はどこを守ってよいかわからなくなる。
そうすると、まさに姿も見せず、音もたてず、自由自在に敵を翻弄することができる。こうあってこそはじめて敵の死命を制することができるのだ。


守らざるところを攻める。
孫子の真髄は勝つことではなく「不敗」にある。
不敗とは勝っていないが負けてもいない。負けないでいれば訪れる勝機をものにできる。

 旧日本陸軍では「戦略は見えないもの、戦術は見えるもの」と定義されていたという。
企業経営でも社員に、戦術が見えなければ社員は動けない。

また「攻撃は最良の防御なり」という言葉をよく耳にするが、
これは、旧日本海軍の「海戦要務令」の記述で、

この原則が適用される「前提」は、敵の奇襲を受けたときの「特殊状況下」においてのみである。

防御より攻撃を重視するような戦略などは存在しない。


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コメント
非公開コメント

今回もありがとうございます!

ベンチャーで考えると自分の会社が大手と立ち向かうためには、
大手のシェアで戦うなって事でしょうか?

ライバル企業が大きい場合、その企業の
攻めてこない所を狙う。

なるほどぉ~

大切な事は戦わない事。オンリーワンで行けと。
色々勉強になります!ありがとうございました!!

2008-03-24 19:44 | from 優希 | Edit

優希さん、

いつもご訪問、コメントいただきありがとうございます。
更新を楽しみにしてくださっている方がいてくださると思うととても励みになります。

2008-03-25 17:58 | from 蘇魔脱斗

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